⽇常⽣活の注意点
治療・検査・サポート
継続した医療管理
MANAGEMENT
服薬の準備
- 生活のリズム(食事・睡眠など)をつけましょう
- 飲み忘れ予防(ピルケースやアラーム、アプリでの管理など)をしましょう
- 定期受診ができるようスケジュール管理をしましょう
服薬開始後
- 検査データで治療効果や副作用症状を確認しましょう
- 症状が出た時の連絡先を確認しましょう
- 飲み忘れや服薬時間が過ぎた時の対処法を確認しましょう
- 自己判断で中止したり飲む量を調整しないようにしましょう
もしもこんな時は
服薬を続けることや受診が大変な場合は医師や看護師など医療スタッフ、家族やパートナーなど身近な人に相談してください。
心理的サポート
SUPPORT
陽性告知を受けた際や、治療を続けるうえで不安に感じたり疲れてしまうこともあるかもしれません。治療を続けていけるようにこころの健康にも目を向けてください。
当院では専門の心理カウンセラーによるカウンセリング行っています。患者さんだけでなく、患者さんのご家族やパートナーからの相談もお受けしています。
栄養管理
NUTRITION
HIV感染症は治療の進歩により、患者さんの予後は大きく改善しました。現在ではHIV感染症以外生活習慣病やがんにかかる患者さんが増えています。
予防できる病気もありますので飲酒や塩分の摂取を控えるなどの食習慣の改善をしてみましょう。
※エイズの患者さんで免疫力が低下している場合は、別途食事指導を行います。
ATTENTION
HIVの治療薬と飲み合わせの悪い食品(グレープフルーツやハーブ類)やサプリメントがあります。
服用の開始前に薬剤師または医師、看護師にご相談ください。
適切な運動
EXERCISE
日頃から身体を動かして高血圧や糖尿病、認知症などのリスクを下げましょう。まずはウォーキングなどからはじめてみましょう。
感染予防
PREVENTION
うつらないために
CD4数が200/μl以下の食生活について
- 生野菜、果物はよく洗いましょう。
- 生肉、貝類は火を通してください。
- 井戸水、湧き水を避け、沸騰した水を飲むようにしましょう。
うつさないために
- カミソリ、歯ブラシ等の共有は避けましょう。もし、血液が付着した場合には流水で流しましょう。
- けがをした場合には、自分で処置をしましょう。もし難しい場合には手袋等を着用して血液に直接触れないように手当をしてもらいましょう。
- 血液等がついたものを捨てる場合は、他の人が触れないよう、ビニール袋に入れて、口を結んで捨てましょう。
- 衣類等の洗濯は通常通りで問題ありません。血液汚染がひどいようなら0.1%の次亜塩素酸ナトリウムに30分以上浸してから洗濯してください。
- 血液製剤や、インスリン注射等で使用した針は専用の容器などに入れ、病院にもってきてください。
HIVの感染力は非常に弱いです
HIVは血液だけでなく唾液や尿などにも含まれますが微量なので感染の心配はありません。
- HIVは熱や消毒に弱く、人の体の中に入らなければ生きていけません。家庭や職場・学校などでの日常生活では感染しません。
性感染症予防について
- 性感染症の予防にはコンドームを正しく使うことが大切です。そのためにはセックスの相手と話し合うことが重要ですが、話題にしづらいこともあります。困ったことがあれば、一人で悩まず、医療者に相談してください。
- ワクチン接種により予防できる性感染症もあるので、医師に相談してみましょう。
社会的支援
SOCIAL SUPPORT
HIV感染症の治療は、長期継続となります。安心して治療を続けることができるよう、医療費(診察・薬代)について利用できる制度を確認し、準備をしましょう。
担当のソーシャルワーカーにご相談ください。
また患者さん同士の交流の場やサポート団体もあります。詳しくは担当看護師にご相談ください。