⼼理カウンセリング
治療・検査・サポート
はじめに
INTRODUCTION
ひとりで閉じこもらないでください
エイズにかかっているのでは?エイズにかかってしまった!
そんな時、一人きりでは、どうしても苦しくなってしまいます。
様々な疑問や不安を誰に相談していいのか、わからないこともあると思います。
HIVは、現在では他の慢性疾患と同じように、治療や服薬を継続することで、ある程度コントロールすることができる疾患です。
しかし、長い治療の中で、トラブルや問題、悩みなどが生じることもあります。その時、精神的なサポートが非常に重要になります。
また、この感染症の特徴から、社会的な偏見や差別を恐れ、他の人に相談するのをためらってしまうこともあるのではないでしょうか。
どうぞ、まずは、私たちにご相談ください。ただ話を聞いてほしいというだけでも大丈夫です。
どうか一人きりにならないでください。
心理カウンセリングとは?
WHAT’S
カウンセリングの内容
カウンセリングでは、HIV感染症を含めた生活全般の悩みや不安、気になることを伺います。ご本人のお気持ちや考え、ペースを尊重しながらお話をうかがい、一緒に考えていきます。
問題の解決のために、カウンセラーが提案や情報提供をすることもあります。ですが、基本的には、ご本人がカウンセラーとお話をしながら、新しい気づきを発見したり、自分なりの対処法を見出していかれるよう援助していきます。
ご本人の資質や力で、事態をよい方向に進められるよう、カウンセラーがお手伝いします。
HIVカウンセリングの特徴
カウンセラーは、心理社会的援助についての専門教育を受けています。HIV感染症という病気やその治療についても研修を受けており、医療に関するお話もある程度理解することができます。
また、治療費の支援制度や、感染者支援組織に関する情報提供も行います。
もちろん、より詳しい専門的な情報・判断が必要なときには、医師・看護師・薬剤師・ケースワーカーなどの専門のスタッフと、患者さんがスムーズにお話ができるようにつなぎます。患者さんがチームのスタッフの力を有効に利用できるようにします。
カウンセリングの相談例
こんな時、私たちにご相談ください。
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病気のこと
感染が分かりショック、この先どうなるのか
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仕事のこと
職場に病気のことが知られないか
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経済的なこと
治療費を払っていけるか
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対人関係のこと
病気のことを家族やパートナーに話した方がいいのか
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精神面のこと
眠れない、気分が落ち込む
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将来のこと
自分らしい生き方をしたい
当病院でのカウンセリング
受診について
RECEPTION
カウンセリングの申し込み
カウンセリングを希望される方は、主治医や看護師に、「カウンセリングを受けたい」と伝えてください。カウンセリングは、原則、診療日に合わせて無料で実施しています。
対象者
診療の一環として、患者さんに対し、カウンセリングを提供しています。
また、その関係者であるご家族、パートナー、友人もカウンセリングを利用できます。
よくある質問
Q&A
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うまく話せない
上手に話そうとする必要は、まったくありません。ただ話したいだけ、聞いてほしいだけ、ということもあると思います。 日常とはつながりのないプライバシーが守られる空間で、病気のことを含め、安心して話すことができます。普段の生活のことや趣味のことなどを話しながら、落ち着いて自分を振り返る時間になるかもしれません。
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家族には知られたくないのだけど・・・
カウンセリングを受けたこともお話しされたことも含め、プライバシーは守られます。
家族に知られたくないという患者さんの意思は尊重されます。 -
カウンセリングを利用できるのは患者だけ?
患者さんだけでなく、ご家族、パートナー、友人、その他関係者の方も利用できます。
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相談は無料ですか。
HIVに関する相談は無料で受け付けています。ただし、セカンドオピニオンをご希望の方は、当院のセカンドオピニオン外来(有料)をご利用ください。