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2024.05.16エイズとはどのような病気ですか?
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HIV感染症について
エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルスに感染することによってさまざまな症状が現れる病気ですが、HIV感染 = エイズではありません。
HIVは免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染します。そして、身体を病気から守っている免疫力を低下させていきます。
HIVに感染すると、通常6~8週間ほど経過して、血液中にHIV抗体が検出されます。感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがありますが、この症状からはHIV感染をしているかどうかを確認することはできません。HIV検査を受けることで初めて感染の有無を確認することができます。
HIV感染後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続き、さらに進行すると、病気と戦う抵抗力(免疫)が低下し、本来なら自分の力で抑えることのできる病気など(日和見感染症)を発症するようになってきます。
抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、代表的な23の指標となる疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。現在は様々な治療薬が開発されており、きちんと服薬することでエイズ発症を予防することが可能となっています。